【TDL Member Interview7】

新しい勝ち方で、歴史ある海事産業をリードする存在に

BEMAC株式会社 東京データラボ 
羽生 一成

 

前職でも海事産業で船舶システムの開発を研究していた羽生。東京データラボに来てからは、部署の枠を超え、最新技術とビシネスの世界を行き来する人材として活躍している。好奇心とパワーに溢れる彼に、この業界で東京データラボが進む未来を聞いた。

海事産業におけるDX推進の当事者になれる

新しい技術が好き、それを実際の事業にどのように応用するか

2024年1月から、東京データラボの一員になりました。前職も同じ業界。造船会社で研究開発をしていました。その会社はユニークなところがあって、自分のやりたいことがあれば、メインの研究と並行して社内で自由に取り組んで良いというルールがあったんです。私は新しい技術が好きで、それを実際の事業にどのように応用するかが重要と考えているので、データサイエンスやビッグデータ、IoTや AIが流行り始めたころに、こうした技術を勉強しながら、船舶の世界でどうすれば商業として成立するかを考えていました。

BEMACはDXに関して最も推進力がある会社の一つ

一方で、海事産業は慎重な業界ですから「データサイエンスの重要性が分からない」とか「自動運航なんて夢のまた夢」という意見はたびたび聞きました。そうした状況の中で、BEMACは船舶のDXにいち早く取り組んでいた印象があります。社名を渦潮電機からBEMACに変えて、新しいブランド戦略を打ち出して、自動運航の技術開発に乗り出して、実績を上げているのは本当にすごいことです。前職においては、船舶のDXや自動運航の技術開発を経験しました。次は、技術開発に加えビジネスへの展開も含めてこのテーマにもっと深く関わるための環境がほしいと思ってここに来ましたね。

自分のやりたいことを尊重してくれる環境

縦割りは自分に合わない。2つの事業でR&Dと営業を行き来する。

東京データラボは、「MaSSA」と呼ばれる、船が予定通り安全に運行するためのAI関連のコア技術を開発する部署です。そのため私のメイン業務も「MaSSA」に関連する業務になりますが、それと並行して、海の上でも船の位置を一定に保持するシステム「DPS」の事業開発にも加わらせてもらってます。どちらの事業でも意識しているのは、R&D と新規開拓のための営業の両方に関わること。R&Dだけでは本当にお客さんの心に刺さるサービスは作れないのではという危機感があるからです。違う領域を行き来することでニーズを深く把握し、より広い視点で良いものを提供できると信じています。

自由だからこそ、結果を出すことにこだわる。

セクションにとらわれず、自由に働かせてくれるのはとてもありがたいことです。これを良しとしてくれる上司や会社には本当に感謝しています。だからこそ、結果に対してはシビアでいたい。「MaSSA」も「DPS」も日本でNo.1のシステムにするために、機能のアップデートだけでなく、シェアを広げるための取り組みが重要な時期に差し掛かっていると考えてます。特に今年はDPSに関して初の実績ができました。そしてさらにいくつかの案件を受注しており 、これらを無事にリリースすれば世の中に大きく発信でき、大きな影響を与えることができるのではないかと思ってます。言い過ぎですが「血湧き肉躍る」のような事業フェーズにおいて日々仕事に向き合えることにとてもやりがいを感じます。

お客さんのためになることを考え続ける

「そのサービスは本当に役立っているのか?」

BEMACの良いところは、お客さんの声を大切にしているところです。それは東京データラボも同じで、ニーズを把握したうえでものをつくらなければ支持されないし、業界で生き残れないということを営業側も技術側もみんなわかっているんだと思います。だからこそ、私が部署や事業の枠を跨いで仕事することにも寛容なのかなと。このような会社の文化は、日本の海事産業において一つの強みではないかと思います。

総合的なソリューションを提供する会社としてNo.1を目指す

今はBEMACの各事業が業界の先頭集団に入って開発・提供できる状況であると思ってます。これを活かして、お客さんのニーズに刺さるものをきちんと届けたいですね。そのためには「MaSSA」と「DPS」を日本でNo.1にすることに加えて、提供しているサービスを一つにつなぎ合わせて、総合的なソリューションに進化することも必須だと考えています。それこそが、海事産業に起きている人員不足問題の本質的な解決になるはず。自分たちの培ったものを強みに、業界をリードする存在としてこれからも頑張っていきます。