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【拠点だより】オランダのクリスマスマーケット(アムステルダム)
社内報うずしお

BEMAC渦潮グループは、国内外に多くの事業所、関連企業を持っています。それらの拠点から当社の社内報用に送られてきた便りを随時紹介しています。

 

《第10回》オランダのアムステルダム駐在員事務所

 

アムステルダムの渡部です。12月のヨーロッパはと言えば、本当に寒くて暗くてお天気が悪くて毎日とても憂鬱。ですが、あれがあります。そうクリスマス!特にドイツを中心にヨーロッパ各都市では、煌びやかなクリスマスマーケットが開催され、毎年11月中旬~ 12月末、街によっては年明け辺りまで、地元や近隣住民だけでなく、世界中からたくさんの観光客が訪れて賑わっています。

 

一言でクリスマスマーケットと言っても、その規模、雰囲気、グルメやスイーツ、クリスマス工芸品の屋台は街ごとに様々で、大都市では街のシンボルの大聖堂の下で開催されたり、広場に巨大なクリスマスツリーやクリスマスピラミッド、そして本格的なメリーゴーランドや観覧車まで設置されていたり。小さい街ではロマンチックな旧市街全体がイルミネーションやリボンでデコレーションされ、街角ではストリートミュージシャンの生演奏によるクリスマスBGM…と、まるでお伽の国に迷い込んだ気分。どこも趣向を凝らした内容となっており、たくさんの人たちがクリスマスマーケット巡りを楽しんでいます。

 

オランダでもアムステルダムはもちろん、幾つかの街でクリスマスマーケットが毎年開催されますが、特にオランダ南部のファルケンブルグという街で開催されるクリスマスマーケットが有名です。その理由としては、世界的にも珍しいそのロケーションにあります。この街は何世紀も前に泥灰土や石灰岩の炭鉱の街であったことから、当時採掘のために掘られた洞窟がたくさん存在しており(その全長、何と250km!)、クリスマスマーケットは、何とそのうちの2つの洞窟の中で開催されます=下の写真=。

 

何kmにも渡って迷路のように張り巡らされた広大な洞窟内がたくさんのキャンドルやイルミネーションでライトアップされ、その神秘的な空間の中を迷いながら進んでいくのは、まるでゲームのダンジョンを冒険している気分! また、洞窟内には礼拝堂として実際に使われていた空間や、彫刻や壁画がたくさん残されており、それらのアートも楽しむことができます。

 

もちろん洞窟内にショップ、カフェ、レストランもたくさんあり、雨天でも一日ゆっくり楽しむことができるので、この時期雨が多いオランダでは、週末のお出掛けにピッタリの目的地となっているようです。日本に比べると娯楽の少ないヨーロッパですが、暗くて長い冬を少しでも華やかに楽しく乗り切ろうと、人々が知恵を絞って盛り上げている一大イベント。それがヨーロッパのクリスマスマーケットです。今年はどこのマーケットを巡ろうかな~。