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BEMACがインドネシアにてDPS初受注を含む3件受注
海洋プラント事業

 BEMAC株式会社(本社:愛媛県今治市、社長:小田 雅人、以下「当社」)はこの度、当社として初受注となるDynamic Positioning System(以下:DPS)を、インドネシアのオフショア船主「PT. EKALYA PURNAMASARI OFFSHORE」(以下:PNEP社)へ納入しました。受注内容は、既存のAHTS(アンカー・ハンドリング・タグ・サプライ船)に装備されていた他社製のセンサー、ハードウェア、ソフトウエアを含むDP2システム一括の更新となります。

 

 今後2024年2月から3月にかけて予定されている「コミッショニング」「Sea Trial」および「FMEA」を経てPNEP社への引き渡しが完了する見込みです。

 

 PNEP社は同船を洋上石油開発向けとして運用しており、その操船には高精度なシステムが要求されます。本プロジェクト向けDPSにおいては、当社の高い技術力に基づく信頼性と安全性を兼ね備えた高度なシステム、および納入後のコミッショニング等を含むアフターサービス面での充実が、競合他社との大きな差別化要因としてPNEP社に高く評価していただき、今回のDPS初受注に繋がったと考えています。

 

当社がDPSを初受注したAHTS船

 

 

 また当社はインドネシアのオフショア船主「PT.NEWPORT MARINE SERVICES」(以下NMS社)から、既存のAHTS船2隻のDPSアップグレード・プロジェクトを受注しました。受注内容はいずれも、DPSが装備されていないAHTS船からDP1へのアップグレードです。本年第3クォーターに1隻目の引き渡しを完了し、来年第2クォーターに2隻目の引き渡しを完了させる予定です。

 

 NMS社の2隻についても洋上石油開発向けとして運用されており、厳しい環境下での精度の高いシステムが要求されます。

 

NMS社から受注した2隻のうちの1隻

 

 

 

 当社は東南アジア地域にて大きな需要が顕在化している、洋上石油開発向けのオフショア船関連の受注活動に力を入れています。中東産油国の国営石油企業を含む東南アジア地域において、これらの企業から当社技術およびサービスは高く評価を受けており、今後の東南アジア市場での当社DPSの受注拡大が期待されます。

 

 また当社はオフショア船の発電・配電システムから、船舶のDX化のソリューションまでシームレスで提供することによって、DPSに留まらずトータル・ソリューション・プロバイダーとして、これらのサービスを東南アジアのオフショア船市場で展開していく予定です。

 

 当社はこれらの取り組みを通じて、厳しい使用環境下でも耐えうるオフショア船の技術・サービスを蓄積し、また今後顕在化するであろう日本の洋上風力発電の開発に不可欠となるAHTSV、OSV、CTV等のオフショア船の需要を確実に取り込みたいと考えています。これから更に多様化する顧客ニーズに対応すべく「品質・技術・サービス」に重点を置き、オフショア船業界におけるプレゼンスを高めていきたいと考えています。